はじめての決算

長期固定適合率のポイント

長期固定適合率のポイント

長期的安全性の重要な指標として、「固定比率」と「長期固定適合率」があります。

「固定比率」とは、固定資産のうちの何%が自己資本で賄われているかを示す指標です。
一方、「長期固定適合率」とは、固定資産のうちの何%が自己資本と長期の借入金で賄われているかを示す指標です。

▼表.会社の貸借対照表 基本モデル

表2

おさらいとなりますが、「固定資産」は、建物・機械・土地などのことですね。

事業を始めるために借金をして設備投資を行い、製造機械を購入して、固定資産を保有したとします。
この製造機器をフル活用して事業を行い、売り上げたお金から毎月の借金返済にあてなければなりません。

しかし、設備投資を銀行から借りるのではなく、自己資本から購入した場合、どうなるでしょうか?
投資家から集めた自己資本は、銀行からの借り入れとは違い、返済する必要がありません。

このことから固定資産の取得の際にあてるお金は、借入金よりも自己資本の方が経営する上で“安全性が高い”ということになります。
また次の式で表すことができます。

固定比率(%) = 固定資産 ÷ 自己資本

固定比率の安全性が高く、理想的な値は“100%以下”といわれています。
固定比率が低ければ低いほど、財務構造が安定しています。

しかし現実的に膨大な金額の固定資産を自社のお金だけで購入することはあまりありません。
家をキャッシュで購入する人が少ないように、会社の場合、自己資本と長期ローンを組み合わせて固定資産を取得します。

そこで登場するのが「長期固定適合率」です。

長期固定適合率とは、固定資産を取得するためのお金を自己資本と長期借入金(長期ローン)で何%賄っているかを見るための指標です。

長期固定適合率(%) = 固定資産 ÷ (自己資本 + 固定負債) × 100

会社の長期的な安全性を考慮したとき、固定比率よりも長期固定適合率が100%以下になっているかどうかの方が重要です。
設備投資の比重が高い企業は、過剰投資を避けるための指標として特に注意する必要があります。

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