はじめての決算

純資産のポイント

純資産のポイント

純資産とは、簡単にいうと“自分のお金”です。

銀行などの金融機関が融資審査を行う際、「貸借対照表」において特に重要視されるのが「純資産」です。
資産をすべて売り払っても「債務超過」と呼ばれる状態、負債が残る状態となるのは、融資する側も当然良しとしません。
逆にこれがプラスになる経営をしていれば、融資もスムーズに受けることができる、という事になります。

「純資産」の算出方法は、下の表を見るとわかりやすいです。

▼表.会社の貸借対照表 基本モデル

表2

「純資産」は、表の左側(借方(かりかた))である「総資産」と右側(貸方(かしかた))にある「負債」の差額で表すことができます。
負債は、流動負債と固定負債を足した合計額です。
純資産は計算式で次のように表せます。

純資産 = 総資産 - 負債

また、この純資産を大きく「株主資本」と「株主資本以外」と2つに分けることができます。

「株主資本」とは、“出資した人からのお金”です。
主な項目に資本金、資本剰余金、利益剰余金があります。

「株主資本以外」とは、デリバティブを利用した損益(繰延ヘッジ損益)や持ち合い株式などの有価証券のことです。
主な項目に新株予約権、評価・換算差額等、少数株主持分(連結貸借対照表のみ)があります。

▼図.純資産の構成

図1

会計制度の改定前は、自己資本=資本=純資産 という関係が言えたと思います。
しかし、2006年5月1日に新会社法が施行されて、株主資本、自己資本、純資産の定義がそれぞれ異なりました。

会社法における株主資本、自己資本、純資産の定義

  1. 株主資本 = 資本金 + 資本剰余金 + 利益剰余金 + 自己株式
  2. 自己資本 = (1)株主資本 + 評価・換算差額等 + 繰延ヘッジ損益 + 土地再評価差額金 + 為替換算調整勘定
  3. 純資産 = (2)自己資本 + 新株予約権 + 少数株主持分の合計

上記より 株主資本 < 自己資本 < 純資産 という関係が言えますね。

この純資産を読むポイントとして、「自己資本比率」があります。
会社の財務安全性を分析する上で大切な指標であり、中長期的な安全性を示します。

自己資本比率=純資産÷総資本(負債+純資産)×100

一般に70%以上あれば理想的。30%以上あると良好といえます。
ただし、10%未満の場合、「過少資本」となり自己資本が少ない状態といえ、何かしら手を打つ必要があります。

余談ですが、ここで大企業の自己資本比率を紹介します。

ユニクロやジーユーで有名な「株式会社ファーストリテイリング」の自己資本比率は、65.0%。
多くのキャッシュを持つことで有名なゲームメーカー「任天堂株式会社」は、84.8%。
餃子の王将の「株式会社王将フードサービス」だと65.8%。※

※各自己資本比率は「Yahooファイナンス」連結決算推移の2012年度より(2013年8月7日時点)

こう見ると上場企業は財務が盤石であるといえます。

無料相談を実施! メールでのご相談はこちら。 お電話は土曜日も担当スタッフが対応しています。0120-396-964