はじめての決算

自己資本比率のポイント

自己資本比率のポイント

「自己資本比率」とは、安全性を分析するための指標です。

純資産の中で主に株主から集めたお金のことを「自己資本」といって、返済義務がありません。

自己資本が高いほど優良で健全な経営ができているといえます。
自己資本の比率を次の式で表すことができます。

自己資本比率(%)=自己資本÷総資本(負債+純資産)×100

これにより会社の資金力がどれくらいあるか?ということがわかります。

自己資本比率が高くなっていることは、他人資本=借入金の影響を受けることがありません。
資金繰りのために銀行に頼りすぎることなく、経営は安定し、財務が盤石な強い会社になります。

一方、自己資本比率が小さくなっている会社は、借入金にたよった経営のため資金繰りが厳しい状態です。
そんな状況の会社に銀行も手を差し伸べづらいのが本音で、融資が受けられない可能性も次第に上がります。

まとめると自己資本比率が高ければ、会社の信用度も高いといえます。

では自己資本比率を高めるためにどうしたらよいのでしょうか?
主に次の2つの方法があります。

1.利益を出して剰余金を増やす

自己資本比率の分子である「自己資本」を増やすため、利益を出して剰余金を増加させます。

2.総資産を圧縮してスリム化

または、分母である総資本を減らすため、固定資産や売上債権、在庫などを売って、得た代金を負債の返済に回し、総資本を減少させる方法があります。

日本では、一般的に自己資本比率の低い会社が多く、ほとんどの企業が借り入れ(借金)をして経営しており、また自己資本の25%以上あることが望ましいとされています。

ユニクロやジーユーで有名な「株式会社ファーストリテイリング」の自己資本比率が65.0%。
多くのキャッシュを持つことで有名なゲームメーカーの「任天堂株式会社」がなんと84.8%!
餃子の王将の「株式会社王将フードサービス」だと65.8%と大手企業はとても優秀な経営をしています。

※各自己資本比率は「Yahooファイナンス」連結決算推移の2012年度より(2013年8月7日時点)

「自己資本」の内訳は次の通りです。

自己資本 = (1)株主資本 + (2)評価・換算差額等 + (3)繰延ヘッジ損益 + (4)土地再評価差額金 + (5)為替換算調整勘定
  1. 株主資本:出資した人からのお金
  2. 評価・換算差額等:業務提携などで保有する持ち合い株、長期的な時価変動により利益が得られる有価証券などの評価差額金のこと
  3. 繰延ヘッジ損益:リスクヘッジのためのデリバティブ等で先に利益が出た場合、繰り延べられる評価差額のこと
  4. 土地再評価差額金:土地の全部(建物は対象外)を再評価して、その土地評価益のこと
  5. 為替換算調整勘定:決算日に海外子会社の為替換算を行うにあたり、発生する貸借差額を処理する勘定のこと

「繰延ヘッジ損益」を分かりやすく説明します。

Aの損失を防ぐためにBを用意したとします。
その後、先にBの利益が出てしまったため、Aの損失が出るまで利益として認識しません。
結果、Bの利益を次回に繰り延べます(持ち越します)よ、という流れが「繰延ヘッジ損益」です。

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